まずは「やってみる」こと。好きも嫌いもそのあとについてきます。
2021年9月25日

現在は人材育成のお仕事をされている吉田 仁史さん。
留学、就職、起業と順調にビジネスライフを送っているように見えますが、
学生時代はやりたいことが特になく、「自分なんて…」と自信の持てない日々を送っていたそうです。
どんなきっかけで就職に対する意識が変わったのか、お話を伺いました。
Q:現在、どのようなお仕事をされていますか?
人材育成、組織開発、企業研修などと言われるような仕事です。
多くの企業には、人事部や社内の人材開発を行う部署があります。
そこではリーダーシップや管理職研修などの社内研修が行われています。そのような研修の講師をしながら、
課題解決やチームビルディングんなどを通じて人と人との関係づくりをお手伝いしています。
最近は、ワークショップのファシリテーターや、上層部の方へのコーチングを行うことも多いです。
最近あったコーチング事例ですが、管理職に大抜擢された方がいたのですが、元上司が部下になるなど、難しい状況でした。
しかし、その方には思い描いていた理想の姿があったので、それ実現するため、伴走者として共に寄り添っていきました。
やり切れた達成感は、何ものにも代えがたい価値を感じます。
Q:ご自身の就職活動はどのようなものでしたか?
一般的な就活生とはちょっと異なる就職活動でした。
約半年遅れでアメリカの大学へ入学したので、他の留学生よりスタートが半年遅れている上に、成績もあまり良くなかった。
今振り返ると「自分なんて…」と、自分に自信が持てない状況でした。
周囲の就活の雰囲気にもついていけず、意欲もわかなかったので、何もしていませんでしたね。
そんなとき、ルームシェアをしていた同級生に聞かれたんです。「仁史、お前、将来は何するんだ?」って。
キッチンで何気ない会話をしているときでしたし、私は全く就職意欲を持っていなかったので回答に窮していると、彼は続けざまに「俺は人に雇われたくないから、自転車屋をやる」と言ったんです。
衝撃でしたね。
でも、その会話がきっかけで、自分も起業しようと決意しました。
この会話がなければ、今とは大分異なる道を進んでいたと思いますね。
Q:卒業後にすぐに起業されたのですか?
友人と一緒に起業準備はしましたが、結果的には就職をしました。
自分たちがやろうとしていることと同じことをしている会社を見つけたんです。
当時は、ラスベガスのガイドブックを自分たちで作成し、あらゆる関連企業に営業をかけたり、日本でJ-CrewとかLL Beanの個人輸入代行を立ち上げる準備もしていました。
ところが、ある日起業家向けの雑誌(アントレ)を読んでいたら、既に同じようなビジネスをやっているベンチャー企業があったんですよね!
その時は「先にやられた!」と、非常に悔しい思いをしましたが、次の瞬間にはその会社に手紙を書いていました。
熱意が伝わったのか、新卒は募集していなかったにもかかわらず、その会社に就職することになりました。
Q:就活時、その道を歩むことに決めた「決め手」は何でしたか?
もともと思い描いていたビジネスをやっている会社だったので、迷いはなかったですね。
夢中で仕事にのめり込み、なんでもやらせてもらいました。
その会社には3年間お世話になったのですが、その間、ロサンゼルスの責任者もさせてもらいましたし、本当に多くの経験を積むことができました。今思えば、ブラック企業だったかも知れませんが(笑)
好きなことをしていたので、失敗も含めてすべてが楽しかったし、物事を吸収するスピードも速かった。
お陰で若いうちにストレスに対する耐性もかなりついたと思います。
Q:自分自身の人生を決める上で、大切にしている事は何ですか?
とりあえずやってみる、自ら手を挙げる、という事です。
好き嫌いは、やってみないと分からないですよね?それならまずはやってみることです。
自分から進んでチャンスを掴み、得た経験は誰にも奪えません。
経験することで、好きなことや嫌いなことも明確になっていきます。
挑戦しない限り、分からないことは「分からないこと」のままですが、挑戦したら「やったことがあること」に変わります。
そうすると、次の課題に対するハードルがぐんと下がるんですよ。
私の経験ですが、自分でどんどん手を挙げて色んなことに挑戦してきた結果、以前の会社ではニューヨークで10億の融資を引き出すことに成功したり、学生時代には想像もつかなかった経験をすることができました。
あともう一つ、迷ったらビビる方を選ぶ、というのも大切にしています。(笑)
Q:就活生に向けての一言
就活をする時って「どんな企業で働くか」という考えが先行しがちですが、だれと仕事をするのか、ということも重要です。
でもそれは実際に入社してみないとわからないことですから、まずは「自分自身がどうしたいか」ということが大切です。
自分自身でそれを知っておくということです。
あともう一つ、尖ったところを持っておくのも必要だと思います。
企業で上に立つ人は皆さん、尖った部分を持っています。
時間も大切にしてください。
ただ仕事をこなして1年過ごすのと、色んなことに好奇心をもって取り組むのでは、雲泥の差が生じます。
伝えたいことはたくさんあるのですが、「とりあえずやってみる」というマインドを持って欲しいです。
私は企業に属したこともあるし、今は独立して働いています。
色んな経験をした分、皆さんにアドバイスできることも多いと思いますので、是非ライフチャットで会いましょう!
吉田 仁史
人材開発・組織開発の領域にてコンサルタント、ファシリテーター、コーチとして活動
デジタルハリウッド大学大学院生
職歴: 貿易物流ベンチャー / 米国法人社長 / 人材派遣企業でV字回復プロジェクト牽引 / ミリオネア秘書 / 人組織開発コンサルで日中で社長職 / フリーコンサルタント 兼 ㈱ Indigo Blue 執行役員